【基礎編③】“質問上手”がAIを使いこなす ― コツは伝え方にあり

【基礎編③】“質問上手”がAIを使いこなす ― コツは伝え方にあり

AIにうまく答えてもらえないときは、質問の仕方を少し変えるだけで見違えるように良くなります。ポイントは、「何を・どんな背景で・どんな条件で」お願いするかを簡単に伝えること。それだけで、AIは意図を正確に理解し、仕事で使える提案を出してくれます。

1. 目的を一言で伝えてみよう

まず、AIに何をしてほしいのかを一文で伝えてください。あわせて文体や出力形式も指定すると、すぐに使える形になります。

例:「この文を社外向けの丁寧なメールに直して、件名を3つ提案してください」

「どういう文章にしたいのか」を明確にすると、AIはより的確に動いてくれます。

2. 背景を少し説明してみよう

次に、状況や相手の情報を少しだけ加えてください。たとえば、「初めての取引先への案内」「お客様へのお詫び」など、一言あるだけで言葉が変わります。

例:「この文は初めての商談相手向けです。安心感のあるトーンにしてください」

日時や数字などの具体情報も添えると、より現実的な提案になります。

3. 条件を決めて依頼してみよう

最後に、文字数やトーン、形式といった“仕上がりの条件”を伝えてください。これだけで、現場でそのまま使える文章に近づきます。

例:「150字でまとめてください。語尾は“です・ます”で統一してください」

気に入らなかったら「もう少し短くしてください」「語調をやわらかくしてください」など、何度でも調整して構いません。

AIにうまく伝えるコツは、特別なテクニックではなく、情報の渡し方です。「目的」「背景」「条件」を少し意識するだけで、AIは想像以上に頼れる相棒になります。まずは短い文章で試してみてください。小さな成功が、自信と発見につながります。

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